*真下からページ1/3ほどまで微スカ表現あり・注意*





二度のエネマが終わり、竜崎は放心しぐったりと冷たい床に体を横たえていた。
拘束はすべて解かれていたが、指一本動かすのもだるい様子で瞳は天井の錆びた梁を見つめている。
玩具にされている体はもはや自分の意思で動かす事はできず、脳は混乱した指令を体に送り、時折意味もなく 奇妙に痙攣を繰り返した。


行為の前、青年達がキャンプ用の道具で珈琲を淹れていた時は、相沢は単に休憩かと思っていた。 これで休める。竜崎も、竜崎を見ていなければならない自分も。だが人肌より熱い程度にあたたまった 珈琲は想像もできない行為に使用された。
「女の子もアナル使う事あるからな、準備万端なわけだよ。綺麗にしとかないと」

一度目のエネマはあっけなく終了した。竜崎の体内に注入された珈琲は2分と持たず吐き出された。 塩を入れるのを忘れた、と金髪が肩を竦めて哂う。
二度目は。

「おいどんだけ時間かかってんだよ…もういいっつうの」
刺青が高く上げられた竜崎の白い腰を蹴る。
「っぐうっ………!!」
薬で感覚はひどく過敏になっているはずだが、竜崎は限界を超えて耐え続けた。黒髪は汗で濡れ、ぽたりと 床に滴り落ちる。カフェインの刺激は確実に直腸内を苛み、その内臓は早く排泄せよと体の主に命令した。
歯の根が合わず、噛み締め切れない歯列に咥えられた親指から血がにじむ。普段幽鬼の如く青白い竜崎の皮膚は朱に染まり、何も感じるまいと 固く瞼を閉ざしているが、全身を包む震えと肌を伝う冷たい汗が体内に疼く痛みを叫んでいた。
突如瞳が見開かれる。瞬間痩躯は打ち上げられた魚の様に跳ね上がり、そしてうずくまるように体を抱えた。

「う………  あっあぁっ……  ……!!」

破裂音と竜崎の呻きと、哂い声。

相沢はもう竜崎を見ていなかった。うなだれて冷たい床を眺めていた。なにもできない自分。 感情にまかせて怒りを陵辱者にぶつけ、暴走させてしまった自分。

「………もう、やめてくれ…………。 頼む………」

凶行に夢中の陵辱者達が相沢の呟きに気づく事はなかった。無力だ。どうして自分はここにいる? さっき、拘束を解かれた時何故バックルを押さなかった?あまりの事態に混乱していた、ではすまない。


放心していた竜崎と相沢を置いて出て行った青年達が、お湯の入った容器とタオルを持って現れた。 俯き、視線を逸らしている相沢だが、耳だけは塞ぐ事ができず、またもや始まった下卑た品評会が鼓膜を 震わせ脳内に入ってくる。どうやら青年達は汚れた竜崎の体を拭いているらしい。
「色、しっろいなあ おにいちゃん。」
「触ってみると綺麗な肌してんなあ」
「あ はっ…」
「はは、こいつ拭かれて感じてるよ。キレイにしてやるから、いい子にしてな」

相沢は決意し床に落としていた視線を竜崎へ向けた。
何も見ないふりをするのは負けだ。辛くても、この蛮行をすべて見届けなければならない。 今、残酷な遊戯の玩具にされている竜崎が耐えているのだ。自分も命じられた事を続行し耐えなければ。 相沢は竜崎を見つめた。白い体の上を、幾本もの腕が這い回る。
「あ、あ、あ ふ、ぅ… ぅんっ……」
お湯で濡らしたタオルで乳輪をなぞられ、竜崎が甘い吐息を漏らす。
「こんなとこも感じるんだ?男のくせになあ。やっぱすげーな”KIRA”は」
「このおにいちゃんの素質もあるんじゃねえの?」
「あぁぁあぅ!!!」
突起の先端をタオルで突かれると、その熱いざらりとした感触に竜崎は嬌声をあげた。
濃い隈の端を朱に染め、小さく開かれたままの唇からは清潔そうな白い歯と、ぬらりと涎に濡れた舌が 覗く。 桃色に上気した白肌を飾る乳首は、紅色に充血して固く尖り、男ながらもそれは淫らな印象を与えた。

「へえ………」
「これは、意外と………」
青年達が、あ、あ、と刺激を求めて息を吐く竜崎を舐めるように視る。
「な?意外と勃っちゃうだろ?」
金髪が仲間に同意を求めるが、さすがに勃つことはねえよと哂われ、あからさまに不機嫌な顔をした。
「じゃーお前ら…勃っちゃったらどうするよ。見てな」



「ああああぁぁあ! ああ! はあっはあ …っぁあぁあ!!」
あられもなく竜崎が鳴き続けた。金髪が挿入した原色の淫具は自動的にいつまでも腸壁の感じる部分を 刺激し続ける。エネマで緩んだ後孔は細めの淫具を美味しそうに飲み込み、入りきらない原色の棒が 白い尻に突き刺さって小刻みに振動している。
竜崎は全身を貫く甘い刺激に体を丸める事もできず、軽く膝を曲げて横に倒れていた。指は何かに すがろうと空をもがく。突如びくりと四肢を強張らせると、何度目かの白濁を床に自分の腹に撒き散らし、 糸の切れた操り人形の様に脱力する。
だが暴力的な快感を引き起こす薬は数分もすると再び甘い痺れの波を呼び戻し、粘液にまみれた体を切なげにくねらせた。

「体ん中が熱いだろう?」
「う…  う…」
「もっと大きいので擦ってほしいだろう?」

金髪が自分のジーンズから猛りきったものを取り出すと、ほどけきっていたかに思えた竜崎の瞳が 金髪を鋭く捉えた。だが、抵抗の意思はそれ以上表す事ができず、呼吸は荒いままに足指は快感 で戦慄いている。

「おにいちゃんも、もう少し素直になれば生きやすいよ?」



もはや青年達に体を押さえられずとも竜崎は無抵抗に等しかった。
全身を愛撫され、痙攣する体は立つ事も座る事もできない。唇と下肢の先端から涎を垂らし、 本人にその気はなくとも気だるげに空を見る瞳は、扇情的としか言い様がなかった。
「マジで勃っちゃったよ俺…」
「俺も…」
「だから言っただろ?まずはオレだからな」
金髪が得意気に鼻を膨らませた。


相沢は微動だにせず彼らを見つめていた。
心臓の音がする。これは、誰の心臓だ?

見ていろと言われた。何故、俺は見ている?

額の汗を拭きたい。

叫ぶと更に竜崎が酷い目に合う?だがこれ以上酷い事があるのか?何故俺はただ見ている?

相沢の自問が脳を駆け巡る間も凶行は続いた。無理です、と竜崎が声を捻り出したのが聴こえる。 散々鳴かされて、もうあの少年めいた声はすっかり擦れてしまっている。

「ぐ、 あーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

竜崎。そんなに叫んだら、喉が潰れる。

相沢の視界に白い裸体が蠢いていた。金色の髪の男に深々と貫かれている。
乱暴に揺さぶられ、薬に理性を奪われた竜崎はひぃひぃと泣き叫んだ。
だが、金髪が動きを止め、腸内が自分の形に慣れるまでその荒々しい男性器を中に留めると、 痛みもひいてきたのか竜崎の呼吸が少し落ち着いてくる。
「動くぞ!」
「ぎっ…………」
竜崎はひきつった悲鳴をあげると、その後は喉をそらせて唇をぱくぱくと金魚の様に動かした。 やはりよほど痛むのか、声も出ない。苦痛に表情を歪ませる竜崎に嗜虐心をそそられたのか、 残りの青年達もジーンズのジッパーをじり、と下ろし始めた。
「すっげ……超いい……!」
「ま、まじで…?」
「エネマしといたからな、適当に緩んで、でも、すげー密着感…っあぁ蠢いたっ…」
ごくりと唾を飲み込む音が、2mほど離れた相沢にも聴こえた気がした。
いや、やたらと大きく聴こえた、確かに。まさか、これは。

自分か?


「う…う…うぁああ…ああああ………」
哀しげな竜崎の、だが甘みのこもった声が聞こえる。
「ほらっいいとこ当たってんだろ?もう一度イケよ!」
「ふっあああああああぁぁああ!!!」
また竜崎が達した。何度目だ。相沢の視界が男達の熱気で歪む。
「俺もう待てないや…口もらうな」
「んんっう!」
竜崎の、だらしなく開いた唇に指をかけると、スキンヘッドが自分の男根を口内に押し入れた。
「噛むなよ。噛んだらおっさんがどうなるか…」
竜崎の頭を掴むと、髪をぐしゃぐしゃと掻き回しながらスキンヘッドは前後無茶苦茶に動かした。 人形の様にされるがままの竜崎は、両腕をだらりと垂らし、がくがくと頭と腰を揺らす。
「ああっもうっ…!!」
金髪がうめくと、腸内に、口腔に、そしてまた竜崎が汗で濡れた床に向かって一斉に吐精した。

口内を蹂躙され、掠れた声もあげられなかった竜崎の二つの口から、ずるりと2本の男性器が引き抜かれる。 排出の感覚に感じたのか、「ふあっ…」と竜崎が短く鳴いた。後孔からも唇からも淫靡な 粘液が糸を引き、それは壮絶な程妖艶な景色だった。

喉奥に穢れを吐き出され、むせる竜崎の唇をこじ開け、残る青年達が口腔へ白濁を放つ。
竜崎が肩を震わせ、ぐぼりと口内から多量の白い粘液を吐いた。

「…飲めよ」
狂気に歪んだ青年達の唇が、言い放つ。
「飲めよ!!」
コンクリートの室内に、男達の残虐な指令が木霊した。

竜崎が、まだ体を震わせながらも、顔を床に近づける。
自分が吐き出した、男達の穢れた体液に、震える舌を這わせた時、

「っうおおおおおおああああああああああ!!!!」

空気を引き裂く様に相沢が吠えた。青年達が、忘れ去っていた刑事を振り返る。

「馬鹿共がっ…………!!いい加減にしないと、…本当に殺すっ……!!殺すぞ……!!!」

あまりの形相に青年達が少し怯んだ。相沢は、何かを振り切る様に頭を振った。
「キラにだ…キラに、…キラに殺されるぞ お前ら……!!」

青年達がやれやれと肩をすくめた。
「おじさん、俺たちキラに協力してるわけよ?まっさかそりゃないでしょう」
「………………。」
一瞬、相沢は本気でキラに彼らの裁きを願っていた。だが、違う。今、自分の中に 荒々しく首をもたげているこの感情は。感覚は。それこそを消し去りたいのだ。だから叫んだ。 竜崎は、はぁはぁと切なげに息を吐きながら情欲にまみれた白い裸体を横たえて、ぼんやりと、まだ 濡れた瞳で相沢を見ている。相沢は思わず視線を逸らした。

金髪はそれを見逃さなかった。

そうか、そっかと、さも楽しそうに繰り返す。

「おじさん」

びくりと相沢の肩が震えた。
「そうだったね、俺たちばっかり楽しんじゃって…最後はおじさんの番だね」
金髪が相沢の股間に手をのばす。
「やめろ…」
相沢は押し殺した声を喉奥から絞り出したが、その言葉とは反する物を青年は相沢の股間に感じ、 満足気に唇の端を歪めた。

「勃ってんだろ?おじさん。このおにいちゃんに欲情してるんだろ?

              ……犯っちゃおうよ?」





コーヒーエネマは体にいいそうですよ〜。
自分で淹れたコーヒーのがいいらしいですよ!
よかったね竜崎健康になったよ!
ていうかなんかすみません…